「Solo」と指示代名詞のアクセント記号を廃止

以前は、「solo」は「...だけ」の意味で使われる副詞 (「solamente」と同じ意味) の場合は「sólo」とアクセント記号をつけることが多く、また指示形容詞の「este」「ese」「aquel」(とその複数形や女性形) も指示代名詞として使う場合は「éste」「ése」「éaquel」のようにアクセント記号を付けることが多くありました。
それが2010年の正書法改定ではこのような場合でも、アクセント記号配置の原則に従い、アクセント記号は付けないことになりました。

従来アクセント記号を付けていた理由として、アクセント記号を付けなかった場合に2通りの解釈が生じてしまうことを回避するためという目的があります。
たとえば、

Trabaja sólo los domingos [= ‘trabaja solamente los domingos’], para evitar su confusión con Trabaja solo los domingos [= ‘trabaja sin compañía los domingos’]; o ¿Por qué compraron aquéllos libros usados? (aquéllos es el sujeto de la oración), frente a ¿Por qué compraron aquellos libros usados? (el sujeto de esta oración no está expreso y aquellos acompaña al sustantivo libros).

(Trabaja sólo los domingos (日曜日にしか働かない) と Trabaja solo los domingos (日曜日は一人で働く)、
¿Por qué compraron aquéllos libros usados? (あの人たちはなぜ古本を買ったのか) と ¿Por qué compraron aquellos libros usados? (彼ら [具体的には不明] はなぜあの古本を買ったのか))

…のようなものです。
しかしこのような場合を含めて、現在は「soloや指示代名詞にはアクセント記号を置かない」という規則になっています。
上記のような誤解を避ける方法としては

el empleo de sinónimos (solamente o únicamente, en el caso del adverbio solo), una puntuación adecuada, la inclusión de algún elemento que impida el doble sentido o un cambio en el orden de palabras que fuerce una única interpretación

(同じ意味の別の単語 (例えば副詞soloの場合はsolamenteやúnicamente) を使う、句読点を適切に使う、2通りの解釈ができないような語句を入れる、語順を入れ替えて解釈が1通りになるようにする)

という方法が推奨されています。