日本古典パロディ
徒然草 枕草子 平家物語
- 序段 (1991年作)
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【原文】
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つれづれなるままに、日暮らし、硯に向かひて、心に移りゆく由無し事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。
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【パロディ】
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つれづれなるままに、日暮らし、他人に向かひて、心に移りゆく恨み事を、そこはかとなくあたり散らせば、あやしうこそ心地よからめ。
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【ひとこと】
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嫌われないように気をつけてくださいね!
- 第36段 (1991年作、2023年改)
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【原文】
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「久しく訪れぬころ、いかばかり恨むらんと、我が怠り思ひ知られて、言の葉なき心地するに、女の方より、『仕丁やある。一人』など言ひおこせたるこそ、ありがたく、うれしけれ。さる心ざましたる人ぞよき」と人の申し侍りし、さもあるべきことなり。
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【パロディ】
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「久しく返さぬころ、いかばかり恨むらんと、我が貧乏思ひ知られて、言の葉なき心地するに、闇金の方より、『金やある。返せ』など言ひおこせたるこそ、あさましく、おぼつかなかりけれ。さる心ざましたる人ぞあしき」と人の申し侍りし、さもあるべきことなり。
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【ひとこと】
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ご利用は計画的に!
- 第45段 (1991年作、2023年改)
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【原文】
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公世の二位の兄人に、良覚僧正と聞こえしは、極めて腹あしき人なりけり。
坊の傍らに、大きなる榎の木のありければ、人、「榎木僧正」とぞ言ひける。
この名然るべからずとて、かの木を切られにけり。その根のありければ、「切りくひの僧正」と言ひけり。
いよいよ腹立ちて、きりくひを掘り捨てたりければ、その跡大きなる堀にてありければ、「堀池僧正」とぞ言ひける。
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【パロディ】
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公世の二位の兄人に、良覚僧正と聞こえしは、極めて腹あしきオタクなりけり。
坊の傍らに、アニメキャラの等身大フィギュアのありければ、人、「フィギュアオタク」とぞ言ひける。
この名然るべからずとて、かのフィギュアを捨てられにけり。その箱よりアニメキャラの等身大ポスターの出でければ、「二次元オタク」と言ひけり。
いよいよ腹立ちて、ポスターを破り捨てたりければ、その裏よりアニメキャラへのポエムの出でければ、「妄想オタク」とぞ言ひける。
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【ひとこと】
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腹なんか立てずに堂々と開き直ってありのままの自分をさらけだそうということ (かな?)
- 第52段 (1991年作、2023年改)
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【原文】
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仁和寺にある法師、年寄るまで石清水を拝まざりければ、心憂く覚えて、あるとき思ひ立ちて、ただひとり、徒歩より詣でけり。
極楽寺・高良などを拝みて、かばかりと心得て帰りにけり。
さて、かたへの人にあひて、「年ごろ思ひつること、果たし侍りぬ。聞きしにも過ぎて尊くこそおはしけれ。
そも、参りたる人ごとに山へ登りしは、何事かありけん、ゆかしかりしかど、神へ参ることこそ本意なれと思ひて、山までは見ず」とぞ言ひける。
少しのことにも、先達はあらまほしきことなり。
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【パロディ】
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仁和寺にある法師、年寄るまで石清水を拝まざりければ、心憂く覚えて、あるとき思ひ立ちて、ただひとり、徒歩より詣でけり。
山に登りて、御社を拝みて帰りにけり。
さて、かたへの人にあひて、「年ごろ思ひつること、果たし侍りぬ。聞きしにも過ぎて尊くこそおはしけれ。
そも、参りたる人ごとに『あれ仁和寺の法師ぞや、山に登りたるこそ稀有なれ』と言ひしは、何事かありけん、ゆかしかりしかど、神へ参ることこそ本意なれと思ひて、詳らかには聞かず」とぞ言ひける。
少しのことにも、先達はあらまほしきことなり。
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【ひとこと】
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元ネタの「仁和寺の法師の話」を、今時の仁和寺の法師が知らなかった、という話です。
ところで、兼好法師は当時の仁和寺についてよい印象を持っていなかったようで、『徒然草』では仁和寺の法師の失態が全部で3件 (第52~54段) 紹介されています。
- 第89段 (1998年作)
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【原文】
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「奥山に、猫又といふものありて、人を喰らふなる」と人の言ひけるに、
「山ならねども、これらにも、猫の経上がりて、猫又に成りて、人獲ることはあなるものを」と言ふ者ありけるを、
何阿弥陀仏とかや、連歌しける法師の、行願寺の辺にありけるが聞きて、独り歩かん身は心すべきことにこそと思ひけるころしも、
ある所にて夜更くるまで連歌して、ただ独り帰りけるに、小川の端にて、音に聞きし猫又、あやまたず、足もとへ寄り来て、
やがてかきつくままに、頸のほどを喰はんとす。
肝心も失せて、防がんとするに力もなく、足も立たず、小川へ転び入りて、
「助けよや、猫又よや、猫又よや」と叫べば、家々より、松ども灯して走り寄りて見れば、このわたりに見知れる僧なり。
「こは如何に」とて、川の中より抱き起こしたれば、連歌の賭け物取りて、扇・小箱など懐に持ちたりけるも、水に入りぬ。
希有にして助かりたる様にて、這ふ這ふ家に入りにけり。
飼ひける犬の、暗けれど、主を知りて、とびつきたりけるとぞ。
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【パロディ】
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「奥山に、リングといふビデオありて、人を呪ふなる」と人の言ひけるに、
「山ならねども、これらにも、貞子なる女の経上がりて、ビデオに成りて、人殺ることはあなるものを」と言ふ者ありけるを、
何阿弥陀仏とかや、連歌しける法師の、行願寺の辺にありけるが聞きて、ビデオ見ん身は心すべきことにこそと思ひけるころしも、
ある所にて夜更くるまでビデオ見て、ただ独り帰りけるに、井戸の端にて、音に聞きし貞子、あやまたず、足もとへ寄り来て、
やがてかきつくままに、頸のほどを喰はんとす。
肝心も失せて、防がんとするに力もなく、足も立たず、井戸へ転び入りて、
「助けよや、貞子よや、貞子よや」と叫べば、家々より、松ども灯して走り寄りて見れば、このわたりに見知れる僧なり。
「こは如何に」とて、井戸の中より抱き起こしたれば、『リング』の小説取りて、『らせん』『ループ』など懐に持ちたりけるも、水に入りぬ。
希有にして助かりたる様にて、這ふ這ふ家に入りにけり。
囲ひける女の、暗けれど、主を知りて、とびつきたりけるとぞ。
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【ひとこと】
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『リング』(映画版) の時代設定は1997年なので、呪いのアイテムはDVDではなくビデオテープなんですよね。
というわけでこのパロディでもビデオテープにしています。
- 第144段 (1998年作)
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【原文】
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栂尾の上人、道を過ぎ給ひけるに、河にて馬洗ふ男、「あしあし」と言ひければ、上人立ち止まりて、
「あな尊や。宿執開発の人かな。『阿字阿字』と唱ふるぞや。いかなる人の御馬ぞ。余りに尊く覚ゆるは」と尋ね給ひければ、
「府生殿の御馬に候」と答へけり。
「こはめでたきことかな。阿字本『不生』にこそあなれ。うれしき結縁をもしつるかな」とて、感涙を拭はれけるとぞ。
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【パロディ】
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栂尾の上人、道を過ぎ給ひけるに、河にて雑魚釣る男、「しめしめ」と言ひければ、上人立ち止まりて、
「あな怪しや。署名勧誘の人かな。『氏名氏名』と唱ふるぞや。いかなる人の御竿ぞ。余りに怪しく覚ゆるは」と尋ね給ひければ、
「府生殿の御竿に候」と答へけり。
「こは怪しきことかな。氏名『不詳』にこそあなれ。怪しげなる結縁をもしつるかな」とて、感涙を拭はれけるとぞ。
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【ひとこと】
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「不詳」は旧仮名遣いでも「府生」と同じ音です。うまく合ってよかった。
- 第182段 (1998年作、2021年改)
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【原文】
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四条大納言隆親卿、乾鮭といふものを供御に参らせられたりけるを、「かくあやしき物、参る様あらじ」と人の申しけるを聞きて、大納言、「鮭といふ魚、参らぬ事にてあらんにこそあれ、鮭の白乾し、何条ことかあらん。鮎の白乾しは参らぬかは」と申されけり。
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【パロディ】
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四条大納言隆親卿、乾蛙といふものを供御に参らせられたりけるを、「かくあやしき物、参る様あらじ」と人の申しけるを聞きて、大納言、「蛙といふもの、参らぬ事にてあらんにこそあれ、蛙の白乾し、何条ことかあらん。蛅の白乾しは参らぬかは」と申されけり。
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【ひとこと】
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原文の魚偏の漢字を虫偏に変えてみました。元は「鮭」だけを変えていましたが、2021年に「鮎」も変えてみました。
実際には「蛅」に訓読みはありませんが、意味を踏まえて勝手に読みがなをつけました。
- 第243段 (1998年作、2023年改)
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【原文】
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八つになりし年、父に問ひていはく、「仏は如何なるものにか候ふらん」といふ。
父がいはく、「仏には、人の成りたるなり」と。
また問ふ、「人は何として仏には成り候ふやらん」と。
父また、「仏の教へによって成るなり」と答ふ。
また問ふ、「教へ候ひける仏をば、何が教へ候ひける」と。
また答ふ、「それもまた、先の仏の教へによりて成りたまふなり」と。
また問ふ、「その教へ始め候ひける、第一の仏は、如何なる仏にか候ひける」といふとき、父、「空よりや降りけん。土よりや湧きけん」と言ひて笑ふ。
「問ひ詰められて、え答へずなり侍りつ」と、諸人に語りて興じき。
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【パロディ】
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八つになりし年、父に問ひていはく、「巨人は如何なるものにか候ふらん」といふ。
父がいはく、「巨人には、人の成りたるなり」と。
また問ふ、「人は何として巨人には成り候ふやらん」と。
父また、「巨人の脊髄液によって成るなり」と答ふ。
また問ふ、「脊髄液を成し候ひける巨人をば、何が巨人と成し候ひける」と。
また答ふ、「それもまた、先の巨人の脊髄液によりて成りたまふなり」と。
また問ふ、「その脊髄液を成し始め候ひける、第一の巨人は、如何なる巨人にか候ひける」といふとき、父、「空よりや降りけん。土よりや湧きけん」と言ひて笑ふ。
「問ひ詰められども、二千年の秘め事は隠し侍りつ」と、諸人に語りて興じき。
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【ひとこと】
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『進撃の巨人』ネタです。わからない方ごめんなさい。
- 四季 (2003年作)
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【原文】
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春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
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【パロディ】
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春は禿げ者。
やうやう広くなりゆく額際、少し明かりて、薄くなりたる髪の細くたなびきたる。
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【原文】
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夏は夜。
月の頃はさらなり、闇もなほ、蛍の多く飛びちがひたる。
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。
雨など降るも、をかし。
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【パロディ】
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夏はツルっ。
月の頃はさらなり、闇もなほ、禿の多く歩みちがひたる。
また、ただ一人二人など、ほのかにうち光りて行くも、をかし。
髪など落つるも、をかし。
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【原文】
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秋は夕暮れ。
夕日のさして、山の端いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。
まいて、雁などのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。
日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。
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【パロディ】
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秋は憂鬱。
年かさ増して、禿までいと近うなりたるに、中年の養毛所へ行くとて、三人四人、二人三人など、駆け急ぐさへ哀れなり。
まいて、ヅラなどのつらねたるが、いと小さく見ゆるは、いとあさまし。
髪抜け果てて、涙声、狂ひ声など、はた言ふべきにあらず。
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【原文】
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冬はつとめて。
雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も白き灰がちになりて、わろし。
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【パロディ】
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冬は (髪を) 求めて。
髪の生えたるは言ふべきにもあらず、髪のいと白きも、またさらでも、いと長きに、鏡を急ぎ起こして、櫛持て渡るも、いとうらやまし。
歳をとりて、軽く抜け落ちたれば、額の際も堅きM型になりて、わろし。
- 冒頭部分 (2003年作)
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【原文】
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祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
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【パロディ】
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試験校舎の鐘の声、授業無情の響きあり。
学生諸君の顔の色、愚者必睡の理をあらはす。
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