文の作り方


ここではスペイン語の文の作り方を、ものすごく大ざっぱに説明します。


【基本形】

基本的には「主語・動詞」や「主語・動詞・目的語」の順です。

El tiempo corre rápido. (時間は速く走る = 光陰矢の如し)
・El tiempo … 時間 (主語)
・corre … 走る (動詞)
・rápido … 速く

José habla inglés. (ホセは英語を話す)
・José … ホセ (主語)
・habla … 話す (動詞)
・inglés … 英語 (目的語)

実はスペイン語では主語や動詞の位置は比較的自由に置けるので、たとえば「Corre rápido el tiempo.」のように言うこともできます。
ただし、目的格代名詞を使う場合、必ず動詞の前に置きます。

Me lo dijeron los niños (子供たちが私にそう言った)
・Me … 私に (間接目的格代名詞)
・lo … そのことを (直接目的格代名詞)
・dijeron … 言った (代名詞)
・los niños … 子供たち (主語)

また、文脈から主語が明らかな場合は主語を省略することもできます。特に、主語が一人称・二人称の場合、動詞の活用形を見れば主語がわかるため、よく省略されます。

Hablo japonés. (私は日本語を話す)
・Hablo … [私は] 話す (動詞)
・japonés … 日本語 (目的語)


【否定文】

動詞の前に「no」を付けるだけです。
ただし、目的格代名詞を使う場合、no は目的格代名詞の前に置きます。

José no habla inglés. (ホセは英語を話さない)
No me lo dijeron los niños (子供たちはそのことを私に言わなかった)
No hablo japonés. (私は日本語を話さない)


【疑問文】

文末には疑問符 (?) を置き、そして文頭には逆疑問符 (¿) を置きます。
いわゆる Yes/No 疑問文の場合、英語のように語順が変わることはありません。声に出す時は文末をちょっと上げて読めば OK です。
疑問詞がある疑問文は、疑問詞 (または、疑問詞を含むひとまとまり) を先頭に置きます。

¿Hablas japonés? (あなたは日本語を話しますか?)
¿Dónde está María? (マリアはどこにいますか?)


【感嘆文】

文末には感嘆符 (!) を置き、そして文頭には逆感嘆符 (¡) を置きます。

¡Hablas japonés! (あなたは日本語を話すんですね!)