『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の中に、主人公ルークの有名なセリフがあります。それは…
I am a Jedi, like my father before me.
…です。以前にテレビやDVDで見たときには、確か日本語訳は「僕はジェダイだ。かつて父がそうだったように」のような感じのものでした。
今でもそうでしょうか。
これはルークがラスボス・銀河皇帝にスカウトされたときにそれを断るセリフです。
実父ダース・ベイダーとの死闘を終えた直後のことです。
件の日本語訳は「before me」を「僕より前に (ジェダイであった父のように)」と解釈したものと思われます。
ただ「before me」と言う場合は「その直前」の意味合いが強いと思います。実際には「父がジェダイだった時期」と「ルークがジェダイになった時期」の間には20年ほどの空白期間があります。
何となく妙な表現だなと前から思っていました。
で、最近になってなぜかひらめきました。
この before は「時間的な意味での “前”」ではなく、「物理的な位置を示す “前”」じゃないだろうかと。
つまり「今僕の前にいるこの父と同じように」。
こう考えると実に大きな意味をもつセリフということになります。目の前にいる暗黒卿ベイダーを「父」と呼び、しかも「ジェダイ」と認めているのです。
これがその直後のベイダーの行動を引き起こしているとも言えます。
この解釈に基づくなら、件のセリフは
「ここにいる父と同じように」
のように訳すことになるかと思います。
関係者の方、ぜひご一考いただけないものでしょうか…?
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