リドルの答えの文字指定

私のリドルに限らず、日本語リドルでは解答の際に文字種や文字数が指定されることがよくあります。
一般的には、指定しておかないと入力する文字列が一意に定まらないから、というのがその理由です。
逆に言えば、指定がなければ「あれこれ考えるまでもなくこれしかないよね」、もしくは「最も一般的な表記で入力してね」ということになります。

ただし、これはあくまで一般的な場合。
私のリドルに慣れている方はすでにお気づきだろうと思いますが、私のリドルでの文字指定は必ずしもそうとは限りません。
以前、私のあるリドルの攻略掲示板で、想定した答えが文字種指定を満たさず行き詰ったという人に対して、ある人が
「そんな文字種指定があるのは、きっと作者がひねくれているからだろう」
とコメントしていたのですが、実際のところは
「そのように行き詰まらせるために 鬼のごとき悪意をもって 意図的に仕掛けた」というのが真相です(もっと悪い ^^;)。

実は私のリドルにおける文字指定についてはもうひとつ「法則」があるのですが、
それは企業秘密なのでナイショにしておきますね(ニヤリ)

— Please feel free to contact me

「三言語翻訳」のリスク

ここで言う「三言語翻訳」とは、翻訳元言語から翻訳先言語に直接翻訳するのではなく、途中に英語をはさむ(たとえばスペイン語→英語→日本語という順序での翻訳)という翻訳の仕方です。
もしかしたら専用の用語があるのかもしれませんが、残念ながら存じませんので勝手に用語を作りました。

上記の「スペイン語→英語→日本語」の例でいうと、スペイン語から多言語への翻訳をしようとする際に、まずスペイン語→英語への翻訳を行い、英語版から各言語への翻訳を行うという作業が行われ、その一環として日本語版が作成される、という場合が多くあります。
また、スペイン語版の存在は知らなかったが、すでに英語版が存在しているので、そこから日本語版を作った、という場合もあるでしょう。
要するに、翻訳元言語から直接翻訳するより、英語から翻訳する方が翻訳しやすいのです。翻訳できる人もその方が多いですから。

ところが、翻訳には誤訳というリスクがつきものです。三言語翻訳の場合

  1. 2回の翻訳でそれぞれ誤訳が発生し、最終翻訳先では原形をとどめない表現になってしまう可能性がある
  2. 最初の英語への翻訳に誤訳があると、それが各言語版に伝染する

という、直接翻訳の場合よりも恐ろしいリスクがあります。
1番の例でいうと、日本語→英語で「腕」が「chest」(胸)と訳され、さらにこの chest が「箱」の意味と誤解されたため英語→スペイン語で「arca」と訳されてしまい、もはや体の一部ですらない!という事例を見たことがあります。

2番もなかなか深刻です。たとえば、レオン王国(スペインの前身となった国のひとつ)のオルドーニョ2世という国王に関するウィキペディア・スペイン語版の記事(2015年12月30日閲覧)を見ると、

sometió a su autoridad única los territorios del reino leonés
([分裂状態にあった] レオン王国を自分一人の権力のもとに統合した)

とあるのですが、これが英語版(2015年12月30日閲覧)になると

submitted only the territories of the kingdom of Leon under his control

となっています。
スペイン語版では「唯一の」という意味の「única」が「autoridad(権力)」にかかっていますが、英語版ではこれを「only(唯一の、~だけ)」と訳し、「territories(領土)」にかけてしまっているのです。
日本語版(2015年12月30日閲覧)はどうやらこの英語版をもとに作られているようで、この箇所は

自分の管理化に置かれたレオン王国の領土のみを従属させ

となってしまっています。

というわけで、英語以外の言語からの翻訳は、できれば英語版経由ではなく、原語からの直接翻訳が望ましいと考えています。
ウィキペディア記事の翻訳を手がけている人は、このことをぜひ念頭においていただければと思います。

— Please feel free to contact me

「ナオのリドル10題 Vol.15」に関するトリビア

ナオのリドル10題 Vol.15」(以下「本作」)はテレビ朝日のドラマ『相棒』にちなんだものですが、本作に登場する以下の人物はいずれも『相棒』Season 13のレギュラー登場人物がモデルです。

  • 右下左京 → 杉下右京
  • ページ1: 十高知 → 大河内春樹
  • ページ2: 市見 → 伊丹憲一
  • ページ3: 生田 → 角田六郎
  • ページ4: 蝉沢 → 芹沢慶二
  • ページ6: 里子 → 月本幸子
  • ページ9: 実沢 → 米沢守
  • 最終問題: 内原 → 内村完爾
  • 最終問題: 赤園 → 中園照生
  • 最終問題: 田井 → 甲斐峯秋

それ以外の人物については以下の通りです。

  • 上前後尚丸
    基本的なイメージとしては最初の相棒・亀山薫を想定しています。
    ただし、「おまけ」ページでは3代目の甲斐享をイメージしています(「おまけ」ページのソースを参照)。
  • ページ5: 新川 → 陣川公平
    レギュラーではないのですが結構好きなので入れてみました。こんな人です。
  • ページ8: 甘利源之助
    彼についてはページ8で正解すると解説が見られます。

基本的にはSeason 13の登場人物をモデルにしているので、小野田官房長たまきさんといった人の出番はありません。
ファンのみなさま申し訳ございません。

あと、あの謎めいた「おまけ」ですが、続く…かどうかは本当に不明です。
不明ということは、続く可能性もゼロではないということですが、実現のめどは現在のところまったくたっていません。
あまり期待はしないでくださいね(^^;)

— Please feel free to contact me

『ナオのリドル10題 Vol.15』を公開

ナオのリドル10題 Vol.15』を公開しました。
今回のテーマは、テレビ朝日系の刑事ドラマ『相棒』。もちろん、内容を知らなくても大丈夫です。

クリア後のオマケは非常に謎めいた内容になっているのですが、どういう意図があるのかはヒミツ。
もしかしたら今後何かにつながるかもしれませんが、目下のところすべては未定です。

Click here to contact me —

高崎山サル命名騒動に関する一考察

今月、大分県の高崎山自然動物園で生まれたサルの赤ちゃん(メス)に、イギリスの王女と同じ「シャーロット」という名前が付けられました。
しかしこれに対して「シャーロット王女に失礼」という抗議が相次いだことから同園は命名を再検討、最終的に「シャーロット」をそのまま採用という形で決着しました。

一連の報道を見ていて、ふと感じた疑問。
今回、選ばれた名前が「シャーロット」だったことで色々騒動になったわけですが、これがたとえば「アン」だったら同じ騒動が起こったでしょうか?
あるいは、生まれたのがオスだったとして、「ジョージ」と名付けたらどうなっていたでしょうか? こちらはむしろ「おさるのジョージ」として歓迎されたかもしれません。

つまり、日本では「シャーロット(Charlotte)」という名前の存在がそれほど知られていないため、「この名前からイギリス王女しか連想できない」という人がかなりいたということが、今回の騒動の最大の原因だったのではないかと思います。
しかし実際のところCharlotteは英語名としてはよくある名前(Charlesの女性形)なので、当のイギリスではそれほど気にされていなかったようです

というわけで私もそれほど気にしません。イギリスのシャーロット王女も、高崎山のシャーロットちゃんも、どうぞお健やかに。

— Please feel free to contact me

『スペイン語の玄関』に「今日のひとりごと」を追加

スペイン語の玄関』のトップページに「今日のひとりごと」を追加しました。

ここで紹介している「今日のひとりごと」(Frase del día)は FrasesCelebres.com というサイトからの引用です。
なお、日本語訳や解説は用意しておりません。ある程度スペイン語ができる方のためのものです(『スペイン語の玄関』なのにごめんなさい)。

— Please feel free to contact me

今年初めてのひとりごと

遅ればせながら明けましておめでとうございます。今年初めてのひとりごとです。

今年やりたいこと。
とりあえず、ここ最近は年1回のペースになってますが「ナオのリドル」出したいです。できれば日本語と英語を1作ずつ。

「スペイン語の玄関」は「RAEからの豆知識」を拡充したいですね。
chとllがスペイン語のアルファベットから削除されている以外にも、知らないうちにいくつか変化があったようなのでまとめてみたいです。
そういえばスペイン語ジョークも更新が滞っているので、また追加しないと…

この「ひとりごと」ももうちょっと書かないとなぁ。
というわけで今年もよろしくお願いいたします。

— Please feel free to contact me

「イギリス国王系図」を追加

ナオのその他もろもろ」に「イギリス国王系図」を追加しました。
イギリス連合王国およびその前身のスコットランド・イングランド両王国の王家系図をひとつにまとめたものです。

イングランドと連合王国の系図というのはいろいろありますが、スコットランドまで含めた系図というのはそんなにないはず。
連合王国になってからの歴史って結構短かったんですね…

— Please feel free to contact me